AIトレード研究所
ステップ 4 / 667%

バックテストの基本──ストラテジーテスターの最初の一歩

MT5のストラテジーテスターでEAを一度実行し、損益グラフ、プロフィットファクター、最大ドローダウンを見るところまでを説明します。

注: この記事は現在、実機での再検証と画面キャプチャの追加を進めています。手順の大枠は変わりませんが、細部の表記はお使いのバージョン・業者により異なる場合があります。

EAがチャート上で動いても、その特徴は短時間では分かりません。 そこで、過去の値動きデータを使って動作を試します。

この作業をバックテストといいます。 MT5では「ストラテジーテスター」という機能を使います。

先に結論:最初は3つの結果だけを見る

ストラテジーテスターの結果には、多くの数字が並びます。 最初から全部を理解する必要はありません。

まず見るのは、次の3つです。

見るもの 一言でいうと 最初の確認
損益グラフ 口座残高がどう増減したか 一部の期間だけ急に増えていないか
PF 総利益が総損失の何倍か 数字だけでなく取引回数も見る
最大DD 残高または有効証拠金が途中でどこまで大きく減ったか Balance Drawdown Maximal または Equity Drawdown Maximal の表示名を確認する

PFはプロフィットファクターの略で、総利益を総損失で割った値です。 MT5のドローダウンには、Balance/EquityとAbsolute/Maximal/Relativeの組み合わせがあります。 ここでは Balance Drawdown Maximal または Equity Drawdown Maximal を見ます。

最低限の設定はEA・銘柄・期間・モデル・日付・資金

最初の1回では、次の項目だけを確認します。 表示名はMT5のビルドや業者配布版により異なる場合があります。

設定項目 何を決めるか 注意点
EA 試すプログラム MT5用のEAを選ぶ
銘柄 テストする価格データ EAの想定と業者の銘柄名を合わせる
時間足 価格を区切る単位 EAの説明に指定があれば従う
モデル 値動きをどの細かさで再現するか 精密な方式ほど時間がかかる
期間 テストする開始日と終了日 データが存在する範囲を選ぶ
初期証拠金 開始時の仮想資金 EAの条件と比較できる額にする

銘柄名、使える期間、実ティックデータの有無は業者により異なります。

テストは設定から結果確認まで4段階で進める

手順1:ストラテジーテスターを開く

MT5の「表示」から「ストラテジーテスター」を選びます。 ナビゲーターのEAを右クリックし、「テスト」を選ぶ方法もあります。

MT5の表示メニューとストラテジーテスター・開く項目を赤枠で示す(画面準備中)

うまくいっていれば、画面下部または別枠にテスターの設定画面が表示されます。 そうならない場合は、ウィンドウ下部が折りたたまれていないか、ナビゲーターからEAを右クリックできるか確認してください。

手順2:最低限の条件を設定する

EA、銘柄、時間足、モデル、開始日、終了日、初期証拠金を選びます。 初回は「最適化」を使わず、1組の条件で1回だけ実行します。

ストラテジーテスターの設定画面・EA、銘柄、時間足、モデル、期間、初期証拠金、最適化なしを赤枠で示す(画面準備中)

モデルには、実ティック、全ティック、1分足OHLC、始値のみなどがあります。 EAの説明に指定がある場合は、その条件を優先してください。

うまくいっていれば、すべての必須項目が選ばれ、開始ボタンを押せる状態になります。 そうならない場合は、EAが一覧にあるか、日付の前後が逆でないか、銘柄を選べるかを確認してください。

手順3:実行して操作ログを確認する

「スタート」を押します。 初回は過去データの取得に時間がかかる場合があります。

バックテスト実行中の画面・進捗表示、停止ボタン、操作ログを赤枠で示す(画面準備中)

うまくいっていれば、進捗が進み、完了後に結果とグラフが表示されます。 そうならない場合は、操作ログの最新行を確認し、「0 ticks」と出るときは次の対処へ進んでください。

手順4:損益グラフ・PF・最大DDを見る

完了後、「結果」と「グラフ」タブを開きます。

バックテスト結果画面・損益グラフ、Profit Factor、最大ドローダウンを赤枠で示す(画面準備中)

うまくいっていれば、グラフと統計値に加え、テストした銘柄、期間、モデルを確認できます。 そうならない場合は、取引回数が0でないか、EAの設定条件とテスト期間を確認してください。

結果は次の順番で読みます。

順番 見る場所 読み方
1 損益グラフ 増減の形と、大きく落ちた区間を見る
2 最大DD 途中の損失に耐えられる設計かを見る
3 PF 利益と損失の釣り合いを見る

PFが高く見えても、取引回数が少なければ判断材料は限られます。 3つを別々に評価せず、同じテスト条件の一組として保存してください。

「0 ticks」は期間と履歴の有無から確認する

0 ticksでは、対象期間のバー、M1履歴、追加銘柄の履歴、テスタージャーナルを順に確認する

「0 ticks」は、テストに使えるティックが0件だったという表示です。 まず、指定期間にテストできるバーがあるかを確認します。

確認順 原因の候補 対処
1 指定期間が週末・休場だけ、または履歴開始前 取引日を含み、履歴がある期間へ変更する
2 選択銘柄のM1履歴がない、または同期に失敗した テスタージャーナルで history begins from と同期結果を確認する
3 多通貨EAが使う追加銘柄の履歴がない 追加銘柄のチャートを開き、履歴を事前に取得する
4 設定またはEAの初期化でエラーが出た テスタージャーナルの最新行を確認する

0 ticksが出た操作ログと銘柄チャート・エラー行とデータ取得箇所を赤枠で示す(画面準備中)

メインのテスト銘柄では、テスターが利用可能な履歴を自動でダウンロードします。 チャートを開いて過去方向へ表示する方法は、多通貨EAの追加銘柄を事前取得するときの補助策です。 実ティックが不足しても、M1バーがあれば生成ティックへ切り替わるため、それだけで 0 ticks になるとは限りません。 取得できるデータの範囲は業者により異なります。

うまくいっていれば、再実行時にticksの件数が増え、結果が生成されます。 そうならない場合は、期間を短くして再確認し、操作ログと選択条件を保存して業者へ問い合わせてください。

バックテストの数字は条件次第で良く見せられる

バックテストは、期間、銘柄、スプレッド、約定条件、モデル、 EAの入力値を変えると結果も変わります。過去の一部に合うよう何度も調整すれば、 見かけの成績を良くすることもできます。そのため、良い数字が出た1回だけを採用せず、 条件と結果を一緒に保存し、別の期間やデモ口座で確かめてください。 過去の成績は、将来の利益を保証しません。

次に読むもの

バックテストが全体のどの段階にあるかを、最初の地図へ戻って確認してください。

→ MT5とEAとは何か──自動売買を始める前の全体像


※当サイトは自動売買に関する技術情報を提供するものであり、 投資勧誘・投資助言を目的としたものではありません。 取引の判断はご自身の責任で行ってください。

最終更新: 2026-08-19

書いている人

管理人

AI(Claude)を使ってXAUUSDの自動売買を自作し、検証と運用を続けている開発者。

EAを「買う側」が損をしないための情報をまとめています。手順はすべて自分の環境で検証してから書いています。

はじめての方はこちら

EA検証リスト(週次更新)

選び方の基準を上位EAに適用した検証リストを準備中です。

内容とサンプルを見る →無料の監査一覧はこちら